(出典:SONY デジタルペーパ)
どうも、kuです。
最近、友達から「電子ペーパって知ってる?」と聞かれました。
聞いたこともない名前だったので何なのか聞いてみるとペラペラの紙のような液晶だよと言われ、「なにそれ?!面白そう!」となったので詳しく調べてみました。
目次
電子ペーパーとは
ペーパーと名前がついている通り、紙のような性質を持っています。
そして、紙の性質の中で長所の部分を上手くディスプレイに取り入れたものらしいです。
紙の長所といってもわからないと思うので電子ペーパーに取り入れられている特徴を4つにまとめました。
電子ペーパーの特徴
- 紙のように書ける
- 目に優しい
- 低消費電力
- 薄くできる
1、紙のように書ける
スマホに文字を書いたりすると、実際に書いている所と違う位置に表示されてしまうことがないでしょうか?
これは表示画面と実際にタッチする間にガラスを挟まなきゃいけないためにどうしても起きてしまう。
しかし、電子ペーパーは表示画面とタッチする画面の差が限りなく小さくできるため紙のように書くことが出来る。
2、目に優しい
ディスプレイの液晶と違って紙と同じように反射光を利用している。
自ら光を液晶に表示できないため、ブルーライトなどによる心配がない。
しかし、光がないと表示できないということは暗いところでは見えなくなってしまい照明が必要となる。
ブルーライトによる目の影響を考えると照明を使ってでも電子ペーパーにしたほうがいいのかなと。
3、低消費電力
なんと、電子ペーパーの表示中は電力を消費しないという性能。
切り替えるときに少し電力を使うだけでとんでもなく充電が長持ちする。
電子ペーパー端末によっては1~2か月充電なしで使えるものもあるという。
タブレットなどは2~3日に一回くらいは充電が必要と考えるととんでもない省エネ。
4、薄くできる
光を発する機器が必要ないので、その分ディスプレイをギリギリまで薄くできる。
薄い事を利用した色々な使用方法がありそうですよね。
ディスプレイとの違い
電子ペーパーの特徴がそのままディスプレイとの違いになります。
紙のように書ける
目に優しい
低消費電力
薄くできる
一見すると「電子ペーパーのほうがいいじゃん!」と思われるかもしれないんですが、いい事ばかりではないです。
電子ペーパーのデメリット
カラー表示が難しい。
電子ペーパーの構造上、色を表示するのが難しい。
しかし最近ではカラー表示の問題は少しずつ解決しているみたいです。
画面の切り替えが遅い
これも、電子ペーパーの構造上どうしても切り替えが遅くなってしまう。
どのくらい遅いのかというと
スマホの画面を表示して 消して また表示する。
ぐらいの手間が画面を切り替えるごとにしなければならない。
とてつもないタイムロス。
しかし、これも最近では電子ペーパーの構造を改良することでディスプレイよりも早くなっているという。
デメリットを調べていましたがなくなりつつあるという状態。
恐るべし技術者たちの功績。
電子ペーパーを使った商品
時計
(出典:FES Watch – First Flight – Sony)
SONYから発売されている電子ペーパーを使った時計ですね。
ボタンを押すと文字盤だけでなくベルトの部分まで表示を切り替えられるというファッション性にも優れたもの。
文字盤を表示させてないときは時計ではなくリストバンドのような使い方が出来そうですよね。
公式ホームページはこちら。
FES Watch – First Flight – Sony
最近新しいタイプの時計もあるのでそちらもあわせてどうぞ。
FES Watch U – First Flight – Sony
新しいタイプの時計は自分で好きなデザインを表示させることが可能になりました。
自分で撮った写真などを時計のデザインにして自分だけの時計にすることが出来る。
オリジナリティあふれる時計が出来そうですよね。
カレンダー
(出典:Magic Carendar – android)
専用のスマホアプリに書き込んだ予定がカレンダーにも反映されるという。
レイアウトを変えたりメモ帳に切り替えたりして様々な使用用途が可能。
androidの公式ホームページはこちら。
シューズ
(出典:engadget日本語版)
靴の側面に電子ペーパーが内蔵されていて専用のスマホアプリで色が変えられる。
色のほかに多少のレイアウトは変えられるので自由に自分のスニーカーが作れる。
防水性もちゃんとしており、そのまま洗濯することも可能。
海外の公式ホームページはこちら。
ShiftWear – Designs In Motion =Shiftwear Sneakers
スマートフォン
(出典:YotaPhone::Main)
背面に電子ペーパーがついており両面ディスプレイになっている。
こちらも公式ホームページがあるのでどうぞ。
全部、見てるだけでワクワクしますよね。
一番気に入っているのはカレンダーですね。
リアルタイムで情報を共有出来るうえに紙の視認性を合わせ持っていて便利ですよね。
電子ペーパーの将来は
電子ペーパーが作られたのはなんと1970年で、それから長いこと研究されやっと開花したという印象を受けました。
カラー表示できないデメリットの部分が改善されてきたり、既存の物と融合して流行りのIotが取り入れられたりしています。
今後、電子ペーパーの長所が生かされどんどん普及していくんじゃないかと思います。
スマホやカレンダーだけでなく、窓だったり眼鏡だったり洋服や車、ARの分野だったり。
そんな急速にIotが進む中で電子ペーパーという技術はさらに革新的な商品を生み出していき、私たちの将来を明るく便利な生活に変えてくれるんじゃないかと思っています。